巡礼所一覧
第三十三番札所

清和院

◎宗派・真言宗智山派◎聖観音菩薩(本堂 脇堂)

御詠歌:たヽたのめ すくひまします がんぜをん ちかいのあみに もれぬかわさき

 


清和院は、京都東山七条智積院を本山とする真言宗智山派の寺院であります。清和天皇が譲位後の後院が、仏心院を礎に清和院と改められました。現在京都御苑の東に清和院御門が残り、その歴史を留めています。清和天皇は、元慶四年(八八〇)に崩御されましたが、その子孫から後に武家の棟梁となる清和源氏が生まれました。清和院は江戸時代初めの御所大火で類焼し、その後現在の北野七本松一条の地に移されました。

ご本尊は等身玉眼入、極彩色の見事な地蔵菩薩立像[鎌倉時代・重文]であります。当巡礼の観音菩薩、通称『河崎観音[平安時代・重文]』は、一条鴨川西岸にあった感応寺内の「河崎観音堂」に奉安されていました三眼の聖観音菩薩で、一五三一年観音堂が焼失した後、河崎観音は清和院に移され後世に伝えられる事となりました。河崎観音は当時より、都の人々の信仰を集めた霊験あらたかな観音様でありました。現在は九州国立博物館に所蔵されております。清和院では河崎観音のお姿を偲び、往時の信仰の復興を発願しております。

参拝の御案内

住所 京都市上京区七本松通一条上る一観音町428-1
電話番号 075-461-4896
駐車場
参拝時間 開門/午前9時~午後4時
参拝料 無料
交通案内
最寄駅
市バス「上七軒」停
「千本中立売」停下車
徒歩約2~3分