御詠歌:たいないに やどりしよりも たのみつる こやすのとうの ほとけなるらん
音羽の滝水の流れる錦雲渓を隔てて本堂に対面する南の小丘に、高さ十五メートルの優美な小三重塔をもって立つ。明治の末年まで仁王門右手前に建っていた。奈良時代、聖武天皇と光明皇后が御子の誕生を祈願され安産されたので建立されたという縁起をもつ。
塔内に六センチ弱の小観音を胎内に宿す千手観音を祀り、「子安の塔」の俗称でよばれ、安産の祈願塔として、その名を知られてきた。清水寺旧参道の「三年坂」も、この安産信仰にちなんだ「産寧坂」が訛ったものといわれるほどである。寺の仏殿には、清水寺本堂と同じく、本尊十一面千手観音、脇士地蔵菩薩・毘沙門天、眷属二十八部衆に風神・雷神を祀る。寺号の「泰産」は「安産」の荘厳・修飾語である。
参拝の御案内
住所 | 京都市東山区清水一丁目294 |
---|---|
電話番号 | 075-551-1234 |
駐車場 | 無 (市営駐車場有り) |
参拝時間 | 開門/午前6時~午後6時 納経時間/午前8時~午後6時 |
参拝料 | 有(400円・本堂共) |
交通案内 最寄駅 |
市バス「清水道」停 「五条坂」停下車 徒歩約20分 |
URL | http://www.kiyomizudera.or.jp |