御詠歌:ももたびも あゆみをはこぶ せんにゅうじ などやほとけも まんぞくにます
泉涌寺境内にある楊貴妃観音堂は、天正三年(一五七五)織田信長建立の寄棟造りである。
楊貴妃は、唐の玄宗皇帝の妃でその美貌と美徳が玄宗の政務を怠らせる由縁となり、安禄山はその失政を楊貴妃に課して至徳一年(七五六)妃を討ったのである。
その楊貴妃を偲ばせる仏体は寄木造りで、宝冠は宝相華唐草の透かし彫りで御冠を偲ばせるものがある。手には極楽の花の宝相華を持し、生けるが如くに坐しておられる。世にこの観音菩薩像を楊貴妃観音と呼ばれるようになった。
我が国には、寛喜二年(一二三〇)當山開山月輪大師の弟子湛海宗師により請来された。以来、応仁の乱などの戦火に於いても難を逃れ、百年目毎に開扉されてきた秘仏であったが、昭和三〇年御厨子の扉を開き皆様に参拝して頂いている。
現在は美しいお姿の観音様にあやかろうと、女性の篤い信仰を集めている。平成九年に重要文化財に指定された。
参拝の御案内
住所 | 京都市東山区泉涌寺山内町27 |
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電話番号 | 075-561-1551 |
駐車場 | 有 (無料) 大型バス 10台・乗用車 20台 |
参拝時間 | 3月~11月/午前6時~午後5時 納経時間/午前8時~午後5時 |
参拝料 | 有 (500円 (中学生以下は小人料金 300円)) |
交通案内 最寄駅 |
市バス「泉涌寺」停下車 徒歩約10~15分 JR「東福寺」駅下車 徒歩約15~20分 京阪電車「東福寺」駅下車 徒歩約15~20分 |
URL | http://www.mitera.org |