御詠歌:うたかひも あらでたすくる ぢょうこうぢ ほとけののりぞ たつとくりける
瑞寶山城興寺と号し、真言宗泉涌寺派の寺ですが、もとは四宗(顕・密・禅・律)兼学の道場で比叡山の管理に属していました。平安の昔、藤原信長はこの広大な地に彼の邸宅九条殿を構え、三代後の関白藤原忠実がこの地を伝領し、永久元年(一一一三)ここに鎮護国家の道場として寺院を建立して城興寺としました。十年後には数々の堂塔伽藍も完成し、『城興寺古伽藍図』に見る当時の寺容は、周囲を築地塀で囲い、九条大路に面して南大門が、中央一列に放生池・仁王門・金堂・講堂と、東側に多宝塔と鐘楼が、西側に御影堂、北側には庫裡や数々の僧坊など、堂塔伽藍が建ち並ぶ立派なお寺でした。その後、天台座主最雲親王法親王[白河法皇の子]がこの寺を領ていましたが没後その弟子以仁王がこれを伝領。しかし、平清盛が治承三年(一一七九)のクーデターでその知行権を没収して他に与えました。そのことが平家討伐「以仁王の宣旨」の大きな原因となりました。
本尊千手観世音菩薩は、慈覚大師円仁が承和五年(八三八)、遣唐使の一員として入唐した時、無事の帰朝を念じて船中で造作した観音さまです。
参拝の御案内
住所 | 京都市南区東九条烏丸町7-1 |
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電話番号 | 075-691-3614 |
駐車場 | 無 |
参拝時間 | 開門/午前9時~午後4時30分 |
参拝料 | 無料 |
交通案内 最寄駅 |
市バス「大石橋」停下車 徒歩約2分 地下鉄烏丸線「九条」駅下車 (2番出口前) 徒歩約1分 |
URL | http://www.kyoto-jyokoji.jp/ |