巡礼所一覧
第五番札所

新長谷寺(真如堂)

◎宗派・天台宗◎十一面観音菩薩(新長谷寺)

御詠歌:いくたびも まいるこころは はせいでら やまもちかいも ふかきたにかわ

 


陽成天皇(八七七~八八四)の御世、越前守藤原高房卿が、西国に赴く途中、一人の漁師が大亀を殺そうとしているところを、助けてやりました。翌朝航海中に、海が荒れ、子供が海に転落しました。救助不能な 荒波の中、昨日の大亀が子供を背中に乗せて救出し無事でした。

時を経て、その子が中納言藤原山蔭卿となり、妻と一子の家庭を築きますが、妻が病死し、後妻を迎えます。後妻は自分の子の出産後、先妻の子が疎ましくなり、太宰府長官赴任の船旅中、その子を海に突き落とします。悲嘆にくれた山蔭卿がその子を探していると、以前自分を助けてくれた大亀が、その子をも救ってくれました

山蔭卿は、二度までも厄難を救ってくれた大亀は観音様のご加護だと感謝し、長谷寺十一面観音像を模造 し、春日仏師による八尺の大像を前立として、吉田神楽岡の麓の邸宅に 新長谷寺を建立しました。

明治の廃仏毀釈の時、真如堂境内 に移転されました。

参拝の御案内

住所 京都市左京区浄土寺真如町82
電話番号 075-771-0915
駐車場 有(無料) 10台
参拝時間 開門/午前9時~午後4時
参拝料 無料
交通案内
最寄駅
市バス「錦林車庫」停
「真如堂前」停下車
徒歩約8分
URL http://shin-nyo-do.jp/